最近Angling誌の3月号、5月号でも紹介されましたが、オーストラリアでのフライフィッシングについて今年1月下旬メルボルンに赴任してきて今までに経験したり調べて分かったことを公開します。 皆さんの当地への釣行のご参考に、あるいは単なる暇つぶしにでもなれば幸いです。
オーストラリアでフライフィッシングができるのか?
オーストラリア転勤の辞令を貰ったとき真っ先に頭に浮かんだ疑問です。皆さんもこのホームページを訪れて下さったときそう思われませんでしたか?自分も実際にここにくるまでオーストラリアと言われて連想するのはカンガルー、コアラ、ユーカリ、エアーズロック....と鱒はおろか釣りの出来る川さえ存在しない乾いて荒れ果てた荒野ばかりでした。
結論からするとオーストラリアは日本と同じ島国で海もあれば川もあり、場所によってはまさにフライフィッシングパラダイスです。
とにかく国土が大きいため緯度的には北半球で言うとマリアナ諸島、カリブ海に相当する南緯15゜線から北海道、モンタナに相当する南緯45゜線にまで広がっています。そしてまさしく対蹠地と同じ釣りが楽しめる国です。つまり、マリアナ諸島、カリブ海に相当するケアンズ、ダーウィンではマーリン、シイラが、北海道、モンタナに相当するタスマニア、ビクトリア州ではブラウン、レインボーがごく日常的に釣れます。
オーストラリアフライフィッシング情報州別になっています。 オーストラリアは国土が広い為州により釣趣が異なるのは無論ですが、アメリカと同様に連邦制を採用している為、州により遊漁規則も大きく異なっています。下の地図の中の知りたい州をクリックして下さい。 その州の情報を知ることが出来ます。 このサイトはまだデータベースの蓄積が始まったばかりです。 逐次情報を追加更新していきますので時々再訪して下さい。現在TASMANIA とVICTORIAがある程度情報集まりました。 NEW SOUTH WALES 近日公開予定です。
- オーストラリア一般事項
検疫
日本からオーストラリアに釣行する際は、オーストラリアの検疫に十分注意下さい。 オーストラリアはご存じの通り世界で唯一有袋類という珍しい動物が独自の進化を遂げ生息している国です。 有袋類が未だに野生に多く残っているのは、オーストラリアが島国であり、しかも孤島であるためその生態系が外界からの干渉を受けなかったためと言われています。 そうした野生動物を守るため、また現在ではこの国の重要な輸出品目である家畜及び果実を保護するため検疫は非常に厳しくなっています。 空港の検疫も同様です。 税関でのチェックは申告するものがない場合は荷物をいちいち調べませんが、経験では日本同様抜き取りで荷物検査をしており、その頻度は日本よりやや多く十人に一人と程度です。 オーストラリアの検疫法では生きている状態であれ、剥がれた状態であれ動物製品は全て申告しなければなりません。 申告した場合、まず申告物は検査を免れないと思っていいでしょう。 申告物がヘアー(ディア、エルク等)やフェザー(ハックル)の場合はかなりの確実で没収されるようです。 加工物であるフライの場合は大抵大丈夫のようです。 従って、現地でタイイング使用と思って取って置きのマテリアルを持参し全部没収という憂き目を見ないよう注意して下さい。
オーストラリアでのタックル価格
オーストラリアでのタックル、特にロッド、リールは日本国内の価格とほとんど変わりません。 最近の日本の円高で国内価格が一時よりずいぶん安くなりアメリカの小売り価格と比較しても大差ないことを考えるとフライのタックルは世界中で内外価格差がなくなってきているのかもしれません。 マテリアルは全般的に日本より安めです。 ハックルだけは日本の通販にはかないませんがそれでも日本の輸入代理店が示す小売価格程度です。 価格はこんなところですが品揃えは日本の店が今となっては天国と思えるほど乏しいです。 オーストラリアでは釣具に限らず輸入品はその輸入代理店の実力にかなりのばらつきがあるため、世界でのベストセラーがここではほとんど知られていなかったり、逆にオーストラリア以外でこんな物売れるのかといった物がとてつもないシェアを誇っていたりします。 フライの場合その典型はTIEMCOだと思います。 TIEMCOのフックは世界一番と個人的に信じて疑いませんが、ここでは滅多に見かけません。 多いのはMUSTAD、PARTRIDGEですが高いだけで品質にばらつきがあり、歩留まりが悪くただでさえ高い物がさらに高くつきます。 フックは没収の心配がありませんので当地でタイイングをされる場合は絶対持参をおすすめ致します。 (TIEMCOの方これを読まれる機会があったら是非輸入代理店の見直し検討下さい)